海外の医学部を卒業して日本の医師国家試験を受験するには

2020/08/03

医師国家試験 卒業後

t f B! P L

 海外の医学部を卒業して、日本で働く事を希望している方は日本の医師国家試験を受ける必要があります。どういった過程をたどるのかご説明します。

海外の医学部を卒業して、日本で働く事を希望している方は日本の医師国家試験を受ける必要があります。どういった過程をたどるのかご説明します。


 
 海外の医学部を卒業して、日本の医師国家試験を受験する場合は主に2つの道に分かれます。“医師国家試験受験資格認定の場合”“医師国家試験予備試験受験資格認定の場合”です。

1つ目は、“医師国家試験受験資格認定の場合”です。

医学部を卒業し、日本語診療能力調査を受けて日本の医師国家試験を受ける場合です。

f:id:medical_student_europe:20200803165345p:plain

 

2つ目は、“医師国家試験予備試験受験資格認定の場合”です。

医師国家試験予備試験を受け、1年以上の実地修練をした後に医師国家試験を受験する場合です。

f:id:medical_student_europe:20200803165230p:plain

 

2つの認定の違い

 医師国家資格受験認定の場合は卒業後、すぐに受験できる事になります。1年以上の実地修練が不要であり、時間を無駄にする事がない、大きなメリットです。こういった認定を受けている学生はハンガリーやチェコなどで学んだ学生です。

認定基準について

医師国家試験受験資格認定を受けられるためには、“当該国の医師国家試験を保持している事”“5年か6年制の医学部を卒業し、4500/5500時間履修している事”というのがポイントになります。東欧の医学部では、国によって、医師国家試験を取得できる場合と、法律や制度上、当該国の医師国家試験を取得する事が難しい場合などがあります。




医師国家試験受験資格認定を受けられるメリット

 卒業後、時間を無駄にする事なく医師になれます。1年以上の実地修練の間に、大学で学んだ内容を忘れてしまう可能性もあり、医師国家試験対策の勉強時間を減らす事になります。在学時に身に着けた知識を、忘れる事なくすぐに国家試験に活かせます。

 

医師国家試験受験資格認定を受けられないデメリット


 少なくとも1年以上の実地修練がある事です。また、医師国家試験予備試験では基礎医学科目の試験があります。医学部卒業後に基礎医学科目を再び勉強しなおすのは、大変な作業です。また、医師国家試験予備試験の予備校などは存在しないので、試験対策が難しいです。

 

大学選びのポイント

 (1)東ヨーロッパのEU参加国では、医学部の単位は1年間に60単位取得する必要があり、6年間で360単位を取得する事が定められています。そのため、東ヨーロッパの医学部では履修時間はほぼ同じです。
 (2)当該国の医師国家試験を保持できる国はハンガリー、チェコやブルガリアなどです。卒業前にその国の医師国家試験を受験し、合格すると医師国家資格を取得する事になります。つまり、医師国家試験受験資格に認定されます。(他の国も可能かもしれないですが私は知りません。もし御存知だったら教えてください。)

 (3)当該国の医師国家試験を制度上受けられない国、ポーランドなどです。ポーランドでは医師国家試験を受験する前に、ポーランド語の語学試験に合格する必要があります。語学試験はポーランドで医師として働けるレベル(C1レベル)なので、ほとんどの卒業生がポーランドの医師国家試験を取得できない状況です。医師国家試験予備試験受験資格に認定されます。

※どちらに認定されても、最終的には医師国家試験の受験資格はあります。
 

詳しい情報は下記をご参照ください。

厚生労働省 - 医師国家試験受験資格認定について
https://www.mhlw.go.jp/topics/2012/05/tp0525-01.html


まとめ

 卒業後、日本で働く事を考えている方は、医師国家試験受験資格認定を受けた学生が多い国(ハンガリーなど)を選ぶ事をオススメします。厚生労働省医政局医事課試験免許室を訪れれば、これまでの卒業生で医師国家試験が認定され、医師国家試験を受験した国別の割合などの資料を頂けると思います。どちらに認定されても、最終的には医師国家試験資格はあります。

-------------------------------------------------------------------------------

すべての画像は“厚生労働省-医師国家試験受験資格認定について”https://www.mhlw.go.jp/topics/2012/05/tp0525-01.html)から参照しています。

このブログ内を検索

google

QooQ